ヴィンドランダ
Roman Vindolanda Fort & Museum
ヴィンドランダは、イングランド北部のハドリアヌスの長城のすぐ南にある、ローマ軍の砦の跡と博物館です。砦の遺構と、英国に残る最古の手書き文書とされる木の書字板を、同じ場所で見ることができます。
長城より前からあった砦
砦は、ハドリアヌスの長城ができる前に、北の最初の国境だったスタンゲート道に沿って築かれました。長城ができてからは、長城を造り、守るための拠点として使われました。運営団体の説明では、砦は少なくとも9回取り壊されては建て直され、ローマ軍が去った後も400年以上使われて、9世紀に放棄されました。
出典:The Vindolanda Trust「Roman Vindolanda Fort & Museum」
書字板に残った国境の暮らし
書字板は、紙のように薄い木の板に墨で書かれた手紙や記録です。地中深くに埋もれた初期の木造の砦の床の周りで、酸素の少ない地層に守られて残りました。書かれている用件は、誕生日のことから下着のことまで、約2000年前に国境で暮らした人々の私的な生活に及びます。
出典:The Vindolanda Trust「Roman Vindolanda Fort & Museum」
一部の書字板は2011年に大英博物館から貸し出されて現地へ戻り、酸素と湿気を遮る密閉ケースに収めて展示されています。
出典:The Vindolanda Trust「Roman Vindolanda Fort & Museum」
屋外で見られる遺構と発掘
屋外には、長城より前の大きな浴場と3世紀の浴場、司令官の住居と兵舎、司令部の建物、3〜4世紀の村の家や工房などが残っています。運営団体は、補助部隊の砦の中で見学できるローマの神ユピテル・ドリケヌスの神殿は、ローマ帝国でここだけだとしています。
出典:The Vindolanda Trust「Roman Vindolanda Fort & Museum」
発掘は毎年4月から9月まで続き、見学者は発掘区のすぐ近くまで寄って作業を見られます。2018年には、約2000年前の木製品を集めた展示室が博物館に加わりました。
出典:The Vindolanda Trust「Roman Vindolanda Fort & Museum」
基本情報
| 国と地域 | イギリス イングランド北部(ノーサンバーランド) |
|---|---|
| 時代 | 1世紀後半以降のローマ時代の砦 |
| 文化 | ローマ帝国の国境の軍事と日常生活 |
| 区分 | 史跡・歴史建造物 |
| 見学 | 一般見学可(有料・開館日を要確認) |
| 関連する世界遺産 | ローマ帝国の国境線(UNESCO登録番号 430) |
見学案内
公式のチケット案内では、開館は9時30分〜17時、最終入場は16時です。入場にはチケットが必要です。休館日と料金は変わることがあるため、訪問前に公式サイトで確かめてください。
確認日:2026-10-23(公式サイトの掲載内容)
出典:The Vindolanda Trust「Tickets」
地図とストリートビューで見る
地図の地点は、運営団体の徒歩ルート案内が示す施設の目的地です。砦の中心、入口、駐車場の位置ではありません。
同じローマ帝国の国境の遺跡
- ザールブルク(ドイツ)
- カルヌントゥムの復元ローマ市街(オーストリア)
- 調査済みの遺跡の一覧
出典
- The Vindolanda Trust「Roman Vindolanda Fort & Museum」(確認日 2026-10-23)
- The Vindolanda Trust「Tickets」(確認日 2026-10-23)
- The Vindolanda Trust「Getting here」(地図の地点)(確認日 2026-10-22)